量子の世界
タイトル: 量子の世界
著者: 小山勝二, 川合光, 佐々木節, 前野悦輝, 太田耕司 編著
出版社: 京都大学学術出版会
発行日: 2006.12
価格: 1500円

紹介
万物の根源を解明する究極の理論,宇宙の始まり,超伝導.これらの謎を解き明かす共通の鍵が「量子」である.大宇宙の果てを限りなく遠くまで見通すことが,原子の中の構造を極限まで小さいスケールで見ることとどのように関連するのか? そしてそのような極微の世界に生じる「量子の効果」が,いかにして超伝導を引き起こすのか?
目次
はじめに
口絵
第1章……超ひも理論 究極の自然法則が見つかった?
1 自然法則の発展のしかた/2 基本的な粒子と相互作用/3 超ひも理論の特徴/4 究極の理論としての期待
Q&A―1 ヒグス粒子とは/Q&A―2 超ひも理論は修正が必要か? /Q&A―3 超ひも理論は役に立つ?
第2章……宇宙はどうやって始まったか?
1 現代物理学の非常に重要な二つの柱/2 宇宙誕生のなぞを解くカギ「量子宇宙論」/3 宇宙のはじまり/4 インフレーション宇宙のシナリオ/5 ビ・グバン宇宙の誕生/6 インフレーション宇宙の観測的検証/7
天文学最後のフロンティア/8 インフレーション以前の宇宙/9 量子論特有の現象=トンネル現象/10 宇宙が無から始まった
Q&A―4 風船宇宙のアナロジーは正しい?/Q&A―5 真空のエネルギーは透明?/Q&A―6 宇宙の未来
第3章……超伝導の不思議
1 物質のさまざまな階層/2 超伝導とは?/3 超伝導物質探/4 これからの超伝導
Q&A―7 CuO2 の意味/Q&A―8 無限の電流?/Q&A―9 役に立つ超伝導物質/Q&A―10 常温超伝導物質は可能か?
あとがき
読書案内
索 引