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脳を司る「脳」 : 最新研究で見えてきた、驚くべき脳のはたらき

カテゴリ: 脳科学

タイトル: 脳を司る「脳」 : 最新研究で見えてきた、驚くべき脳のはたらき

著者:  毛内拡 著

出版社:  講談社

発行日:  2020.12

価格:  1000円

書籍情報:  国会図書館  版元ドットコム  Amazon


脳を司る「脳」 : 最新研究で見えてきた、驚くべき脳のはたらき

紹介

【第37回 講談社科学出版賞 受賞作!】

なぜ、私たちは「特別」なのか?――その答えはここにある。

心のはたらき、知性、ひらめき……
ニューロンだけではわからなかった、
「人間らしさ」を生み出す、知られざる脳の正体

脳のはたらきは、ニューロンが担っている
――この常識が覆されようとしている。
脳の中には、知られざる「すきま」があり、
そこを舞台に、様々な脳活動が繰り広げられていたのだ。
細胞外スペースに流れる脳脊髄液、
その中で拡散する神経修飾物質や細胞外電場、
そして、脳細胞の半分を占めるグリア細胞。
私たちの心や知性の源は、ここにあるかもしれない。
「神経科学の王道」に挑む、新しい脳科学が誕生!

◆おもな内容
・寝ている間に流れる「水」が脳内を掃除している
・認知症と脳を流れる水、睡眠の意外な関係
・脳の若さの秘訣は「すきま」にあった!?
・脳の「すきま」に拡散する物質が気分を決める
・ワイヤレス伝送のような脳の信号伝達があった!
・電気を流すと頭が良くなる? 神経回路がシンプルな人ほどIQが高い?
・知性やひらめきと関係する「もう一つの脳細胞」
・脳科学から考える、脳を健康に保つ方法
……など

◆目次
プロローグ 「生きている」とはどういうことか
第1章 情報伝達の基本、ニューロンのはたらき
 ――コンピュータのように速くて精密なメカニズム
第2章 「見えない脳のはたらき」を視る方法
 ――脳研究はどのように発展してきたか
第3章 脳の「すきま」が気分を決める?
 ――細胞外スペースは脳のモードの調整役
第4章 脳の中を流れる「水」が掃除をしている?
 ――脳脊髄液と認知症の意外な関係
第5章 脳はシナプス以外でも“会話している?
 ――ワイヤレスな情報伝達「細胞外電場」
第6章 頭が良いとはどういうことか?
 ――「知性」の進化の鍵を握るアストロサイト
エピローグ 「こころのはたらき」を解き明かす鍵
 ――変化し続ける脳内環境が生み出すもの



著者プロフィール

毛内 拡  (モウナイ ヒロム)  (著/文

お茶の水女子大学 基幹研究院自然科学系 助教

1984年、北海道函館市生まれ。2008年、東京薬科大学生命科学部卒業。2013年、東京工業大学大学院総合理工学研究科 博士課程修了。博士(理学)。日本学術振興会特別研究員、理化学研究所脳科学総合研究センター研究員を経て、2018年よりお茶の水女子大学基幹研究院自然科学系助教。生体組織機能学研究室を主宰。脳をこよなく愛する有志が集まり脳に関する本を輪読する会「いんすぴ!ゼミ」代表。「脳が生きているとはどういうことか」をスローガンに、マウスの脳活動にヒントを得て、基礎研究と医学研究の橋渡しを担う研究を目指している。研究と育児を両立するイクメン研究者。分担執筆に『ここまでわかった! 脳とこころ』(日本評論社)など。趣味は、道に迷うこと。


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